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『私のデジタル写真眼』

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2006年 05月 02日

カタクリって・・・

ネットで色々調べたり百科事典を調べたり、カタクリについての
基礎知識をまとめてみました。これは私自身の覚えのためなのですが、
ご参考まで。

ユリ科の多年草で、英名はdogtooth violetです。なんでか?わかりません♪
スプリング・エフェメラル『春の短い命』という呼び方もキクザキイチゲやカタクリに
ふさわしいとは思うが、しかしながらカタクリは実際には種子が発芽してから
花を咲かせるまでに、平均で8年もの歳月が必要と聞くと、短い命どころか
長い寿命の持ち主なのだ、と思う。

カタクリは典型的な他家受粉型の 虫媒花。昆虫が来てくれないと種子が出来ない。
カタクリの雌しべは長さ約3cmで、先端が僅かに3裂している。
この雌しべにほぼ並行して、長短3本ずつ、計6本の雄しべがやや下向きに咲いた
花から垂れ下がるようについている。長い雄しべは短い雄しべの外側にある。
長い雄しべの葯は、短いものより先に成熟して裂開する。

カタクリの花の奥、子房の基部と花被片の接着する部分には、非常に大きな蜜腺が
発達しており、ギフチョウを初め数多くの昆虫が吸蜜に訪れる。

ポリネータ(送粉者)としてもっとも効果的な昆虫はクマバチ、マルハナバチなど、
大型のハナバチの仲間であるが、カタクリの花の形や色彩との組み合わせの点では
なんと言ってもギフチョウが一番華麗な存在と言われる。
ギフチョウが飛んで来るまでズーッと待ってみたいものだ・・・♪

種子や果実は、植物の次の世代の担い手である。その種子を分散することは、
植物が未来永劫繁栄するための重要な要素と言える。

植物は、パラシュート状の冠毛で風に運ばれるしかけ(タンポポがそうである)や、
とげや針で動物の体に付着したり、果肉を発達させて鳥や哺乳動物を惹きつけて
摂食させるなど、さまざまな方法で種子を分散させる。

種子にアリに嗜好性のある物質を多量に含むエライオソームと呼ばれる特殊な
付属体を備え、種子の分散を図っている植物がある。
温帯林の林床に成育するユリ科やスミレ科、ケシ科などには、エライオソームを
そなえた典型的なアリ散布型の種子を持つ植物が多い。

カタクリはその代表的なものの一つで、林床に生活する多数のアリを種子に惹きつけ、
運搬させる。アリは巣に運んだ種子からエライオソームだけを切り取ったのち、
種子本体を巣の外へ捨てる。
しかし、こうした過程を経て生育し始める実生の数は、前年に生産された種子の
10分の一にも満たないと言われている。

カタクリって・・・_a0031821_1110111.jpg

キクザキイチゲ
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カタクリって・・・_a0031821_11104171.jpg

まだまだ奥が深そうです。更に知識を蓄えて、記録にとどめるようにしたいと思います。

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by sdknz610 | 2006-05-02 11:20 | カタクリ | Trackback | Comments(4)
Commented by 芽吹きませんか_10 at 2006-05-02 12:07 x
蝉も地中で生きてる時間が長いので、カタクリも蝉もおんなじ長生きだなって思いました。
話がずれるかもしれませんが、長生きということだけではなく、植物の生命力の凄さにも最近は驚かされます。
植物が静かな生き物とかいうけれど、結構いろいろ見てますと,主張が激しいのではないかと、この頃は思い始めました。
街路樹が柵を巻き込みながら、あるいは墓石を崩してまでも、大きくなろうとするエネルギーは、とても静かとは思えません。
ものはいわずとも、また短いスパンでみていると静かそうですが,怖いくらいに思っています。
と同時に神秘的でも在るので、これからもいろいろと観察してみたいですね。
アサザとサクラソウも原種の絶滅危具という理由だけではない共通点があり、(最近知ったばかり)ほんとうにどれもこれも奥が深そうで気が遠くなりそうです。
また写真と記事を見せてくださいね。楽しみにしてます。
長々失礼しました。
Commented by sdknz610 at 2006-05-02 12:20
芽吹きませんか、さん、始めまして。コメントありがとうございます。
そういえば蝉は15年も地中に、なんて聞いたことあります♪
それもスゴイことですよねー・・・!
偉大な自然にカンパイ!なんて、地元栗農家の離れのログハウスの
中で友達と囲炉裏を囲んで缶ビールでカンパイして来ました!
又色々教えて下さい!
Commented by kimiko_shibata1 at 2006-05-02 21:43
見事なカタクリ!
その美しさを十二分に写されてきましたね。
お天気も良かったようで・・・・

植物達の静かな底力は感動させられます!
大切にしなければいけません。
Commented by sdknz610 at 2006-05-03 04:36
なかばあきらめていたお天気が、なんと3日間お日様が出てくれて!
雨は夜中に土砂降りだったなど、写真屋にとっては実に幸運でした!
お陰で、刺巻湿原のミズバショウの大群生も晴れたんです♪
ミズバショウも後でアップしたいと思います。

こういう大群生は実に貴重で、人間の尺度では計り知れない
長い時間が掛かっているということを実感しました!
一歩一歩の足の置き場にも注意しないとイケマセンね!
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